講師紹介第3回目は、『あそびキャンプ』といえばこの方!「みずのせんせい」こと水野哲雄先生をご紹介します。
「芸術を通した子どもの教育で、表現の根っこを育てたい」という思いから、京都造形芸術大学で、芸術と子どもの教育を融合させた「こども芸術学科」の開設に関わり、同校で長らく教鞭をとられていた水野先生ですが、大学を退職された現在は「アトリエみ塾」を主宰し、こどもから年齢の上限なく参加できる芸術のワークショップを実施されています。
みずのせんせいのアトリエ↓
先生は、とにかく何でもおもちゃにするし、なんでもあそびに変えてしまう「あそびの天才」
以前、casaそらに来られたときにも、たまたまそこに居合わせた子どもたちを前にして、先生は何も言わず、部屋の中から棒や木片やボールなど、素材をパパッと集めてきて、組み合わせてタワーのようなものを作り出しました。
すると、その様子をジーっと見ていた子どもたちが、次々と同じように思い思いの素材を取ってきて、夢中でタワーを作り出したんです。
「今日は〇〇を作ります。これとこれを準備して、こういう形を作ってください・・・」
という学校でありがちな指示は一切なしです。すごいなと思いました。
そんな、あそびの天才・水野先生と何かやりたい!と2018年に始まったのが『あそびキャンプ』
初回は「家にある廃材を使って、みんなでおばけやしきを作ろう!」というものでした。
子どもたちに、どうしたいか聞くと、自分たちも思い思いのおばけに変装して、最後に大人たちを驚かせたい!ということになりました。
大人たちをびっくりさせようと、目をキラキラさせながら変装していく子どもたちは印象的でした。
そして昨年。
前回の記事に書いたように、ある日のゴミコロリで、海のプラゴミのかわいさに気づいた愛ちゃん。
冬の海に「ゴミを拾いに行こう」とみずのせんせいを誘いました。
この大人のような子どものようなお二人、思う存分ゴミを拾ったり、波に漂うペットボトルを念力で陸に呼び寄せたりして散々あそんだ末・・・
最後に、集めたプラスティック片を見ながら、先生が海に向かって
「ゴミラつくるでー!」
と雄たけびをあげ、その夜から、次々とかわいい『ゴミラ』たちが誕生したのです。↓
そんなこんなで、2019年の『あそびキャンプ』はみんなで『ゴミラ』作りをすることになりました。
2019年のあそびキャンプの様子。大人も子どもも夢中です↓
ゴミラ第1号を皮切りに、すっかりゴミラ制作にハマってしまったみずのせんせい。
寝ても覚めてもゴミラをつくり、ついに京都でゴミラ展を開いてしまったという・・・
そんなまっすぐなところも先生の魅力ですね。
昨年は1人1人が作品を作りましたが、今年はみんなで一つの作品、モビルスーツならぬ『ゴミラスーツ』を作る予定です。ゴミラスーツが完成したら、実際に着て、動画を撮影。
オリジナル音楽もつけて、動画作品づくりも体験する予定です。お楽しみに!
次回は、フリーデザイナーの「カズマキカク」さんのご紹介です~。