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7/20(土) あそびキャンプ2019 大盛況でした!

7/20(土) あそびキャンプ2019  大盛況でした!

梅雨明け目前、台風が虎視眈々日本列島に近づくなかでしたが、晴れでも雨でもなくいい感じの曇り空のもと、あそびキャンプを開催しました。

今回は山手小学校の小6女子たちと高橋兄妹(弟)、まごちゃんとおばあちゃん、おとうさんと一緒にきてくれた子たち、小1から中学生まで、さらに清水、西、城西高校からボランティアのみなさん、海のお話しをしに来てくれた西谷さんと大学生のみなさん、さらに食べもの準備部隊のみなさんなどなど総勢43人!と、とてもにぎやかな1日となりました。

あそびの天才、みずのせんせいったら、準備中のcasaそらに足を踏み入れた途端
『すごいご馳走!』『ん?』



毎月のゴミコロリでこつこつ集めてきた、カラフルなマイクロプラスチックをきれいに洗ってトレーに盛り付けて、みんなのクリエイティブマインドに火をつけようとにやにやしながら、私たちが用意したものを見て『ほとんどホテルのレストランだよね〜』とにこにこ、嬉しそうにしているみずのせんせい…ほんとしあわせなおじちゃんです。


さて、曇り空の当日、9時半になると順次みんながやってくる…笑
早くないか…?とも思うけど、みんな楽しみにしてくれているんだなぁと、スタッフもわくわく。



とは言うものの、実は結構大きな問題を抱えながらの始まりだった。
いちおうプログラムには海ゴミのきもちになって唄い踊る時間とはあるものの、作ろうと思っていたゴミラの歌は難産のすえ、結局生みだすことができないまま、見切り発車しようとしていたのである。

ところが、なんと超いい具合にプロのミュージシャンのたーちんが子連れで参加してくれていたので、彼を見つけたと同時に『ゴミラの歌作ってもらえませんか?』と無茶ぶりなお願いをしてみたら、なんと『いいですよ』と快諾!
そんな訳で午前中は急遽、みんなで作曲するって予想外の展開…笑

たーちんせんせーがみんなに投げかけて、ことばをひっぱりだすきっかけをくれて、とても詩的に展開していく。
海に漂うゴミのきもちになって、ぷかぷかきもちいいような、虚しいような…
最初は途切れ途切れのことばのイメージがやがて繋がってふしぎな文章に成り立っていく。
『海の海賊』とあおちゃんがつぶやくと、『パイレーツ・オブ・ゴミリアン』とひまちゃん。タイトルにぴったりのフレーズ。別のテーブルからはけいこちゃんが『海にながしてくれてありがとう、そのおかげでゴミの海賊になれたよ』と言うのを聞いたたーちん『おもしろいね、採用!』
みんな自由でおもしろい。

そんな感じでことばあそびしながら、みんなの作詞作業が終わると、あとはたーちんがピアノで作曲。十分ほどの間になんとなくカタチが見えてくるからすごい。



待っている間にこちらも海で集めてきた音のでそうな大物をつなげたり、鈴をつけたり…鳴り物の準備を進めていく。



作曲70%位のところで、メンバーをコーラス、ソロ、鳴り物部隊にパーツわけしたり、ちょっとづつ歌ってみたり、なんだかテキパキ進んでいく。
たーちんせんせーに歌の指導を受けたりしながら、なんというか…奇跡的に12時前にみんなで曲合わせに漕ぎつく。
まこっちゃんがタイトルを大声で発表してくれたあと、ピアノ演奏に導かれてターチンの歌声→全員合唱→ソロ→ターチン→全員合唱、ちょっと切ない、いい曲。

歌いながら、感動したりして。1時間ちょっとでほんとに曲が完成するなんてと、この摩訶不思議な展開にも感動したりして。
こんなことしている間にこっそり草太兄ちゃんがゴミの気持ちになって詩を書いてくれていて。
これがまたなんとも草太らしく、本人に拒否られたので妹のひなちゃんが代読してくれて。
うちに集う子たちの子ども力の高さにまた感動したりして。

怒涛の午前の部が終了して、お待ちかねのソーメン流し(さいごにはアイスやグミが流れてくるってどーゆーこと!笑)でおなかとこころを満たし、午後の部をスタート(内容充実しすぎで忙しすぎ!)。


午後の始まりは環境に優しい生きかたを実践する西谷さんの海や川の生きものお話しと『海と空の約束』の紙芝居で自然の一員として生きるわたしたちの存在をふりかえる時間をしばし。
子どもたちに美しい地球を渡していくのは、わたしたちの役目だもんなぁ〜との思いをますます強めながら、それぞれがこころと対話する時間になったよう。

海や空を想いしみじみしたあと、ようやくメインディッシュ『ゴミラ作り』です。

朝から焦らされていたみんな、見まわしてみると各テーブルにあるトレーのマイクロプラスチックは半分くらいに減っていて、それぞれなんだか作業が始まっている模様。
そんなことでとくに説明する必要もなく、ヨーイドンで作業開始。



それぞれ気になる色やカタチのプラスチック片を手元に引き込んで、くっつけたり離したりしながら『ご馳走ゴミ』と会話していく。
『どうしたい?』『くっつきたい?』『何になりたい』などなど。
みんなもくもく、それぞれの小さな世界に没頭すること小一時間。
そろそろたくさんの個性的なカタチが見えてきた!



元あるかたちを上手に組み合わせて、帆かけふねになったり、くりくり目玉のかわいい怪獣、プラスチックの輪っかを使って指輪にしている子もいる。
ゴミセサリーに仕立てたいひとは裏に金具をつけたり、おもいおもい仕上げていく。

海でぷかぷかしていたときは海の海賊扱いだったけど、こうなるとみんなそれぞれの想いが詰まった宝物になるんだよね…

そろそろ作品たちが完成し始めたのを見計らって、みずのせんせいがみんなの作品をひとつのテーブルに集めて並べ始めた。
並べ終わったら満足げににこにこ、ひとつずつ手にとって優しい目でゴミラと対話するせんせい。ひと息ついたところで、それぞれのゴミラについてみんなが嬉しくなるような感想をいただきました。

思えば2回目のゴミコロリに参加してくれた丸ちゃんの手に載ったカラフルなプラスチック片を見て『あそびキャンプでこのプラスチック使ってアートすればいいじゃん!』って、思いついたのがことの始まり。

まだまだ寒い春先の海でみずのせんせいを呼び出して、ふたりでマイクロプラスチックを集めに行ったり、カナダ在住の海の生物を集めるお仕事をされているフィリップ&くみこさんご夫妻を招いてお話しを聞かせてもらう機会を得たり、ゴミコロリなのに化石コロリしてしまったり。

地球の海からこの小さなプラスチックやゴミをなくすことが大きな目標ではあるけど、大きな目標に到達する道のりは途方もなくて。
だけど、今回ゴミラと向き合いながら、途方もない道もみんなで進めばとても楽しいってことや、まっすぐ進む必要もないなってことに気づいたりして…今更ながら。

最後にうえの畑で大元さんが育ててくれた、大きくてあまーいスイカをみんなでほおばって、2019年のあそびキャンプは無事終了。



そうめん流しの準備をしてくれたのも爺にお母ちゃんたち、差し入れいただいたみなさん、そして西谷さんとお手伝いの学生さん、いろんな場面で支えてくれたcasa そらのみんな、無茶ぶりににこにこ対応してくれたたーちん、そしてみずのせんせい!みなさんありがとうごさいましたー

さて来年はどんなことが起きるのだろうか

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