今年、casaそらのもうひとつの活動拠点となっている「しごせんのもり」は、明石市の所有地で以前はキャンプ場だった場所。
もうずいぶん前にキャンプ場として使われなくなって、その後は管理という管理がなされないまま、土地に根ざした動植物の生態系が自然の循環を作り出している。
住みやすい街と近年人気の明石は、わたしが育ったころにあった田畑も、いろんなところに点在していた小さな森も年を追うごとに宅地化されていて、海はあるけど、緑はほとんどない街になってしまった。
そんな中、この豊かな生態系のある里山が市内に残っているということに気づいた意義は大きい。
市から10月まで期限つきで借り受け、2月に事始めとして普段は海辺で活動をしているゴミコロリをしごせんのもりで実施して以来、みんな食堂の特別バージョンと称して、ごはん前のあそびの時間を過ごしたり、ニョキニョキ伸びるたけのこをコロリ(狩リまくる)するなど、春の時間はさまざまにあそんできた。
言うなれば、掃除だったり、草払いだったり、竹藪の管理だったりするのだけど、子どもたちと一緒にするとやっぱりあそびになってしまうところが、子どもたちってすごいなぁ〜と、改めて想う。
今回も本当なら、子どもたちと一緒にやりたいところ、ではあるが…
わたしが不在だった夏の期間、当初よりしごせんのもりを使う予定をしておらず、他の団体さんも活動がなかったため、予想を裏切ることなく…日当たりのある広場部分は草ボーボー、小さかった松の木がぐんっと成長したり、春にたけのこだった子たちが青年団になって立派な竹藪に。
夏終わりのしごせんのもりに足を踏み入れるのが初めてのことだけに、安全具合も検討がつかず、それよりも何よりも、自然界の旺盛な生命力に満ちた草原はかなり本気の整備が必要と判断し、おとなの有志を募って、本気の草刈り整備を実施。
SDGs推進助成金から草刈機を一台購入し、それと各方々、草刈機持参で参加してもらうことができたので、合計4台の草刈機と、手刈り用の鎌や鋏、レーキ、竹用のノコなどを持参し、午後1時に集合して作業開始。
メンバーは、ひろちゃん、かなえちゃん、まるちゃん、ゆみちゃん、竹村パパ、近藤パパ、松崎父ちゃん、小野さんご夫妻。
台風が迫るなかの奇跡的曇り…熱射はないけど、蒸し蒸し暑いのに加え、草刈機の振動は結構堪えるから30分を目処に小休止を入れることを前提で作業スタート。
うちのみなさん…ほんとすごいと、いつも思う。
それぞれ周りの安全に気をつけながら、それぞれのポジションで黙々と作業(喋らないわけじゃないけど、草刈機四台だから…😆)
草刈機隊は30分の作業で汗だくになるというハードさ。
草丈がかなり伸びているゾーンではお父さん方が草に隠れる場所もあるほどだから、結構きつい。
手刈り隊はそれぞれ、小道ゾーンの気になるところの枯れ木を処理したり、広場にあるちょっと大きくなりすぎた松を切ったり、冬に切った竹を使えるものを動かしたり。
野生化した土地に生えている植物だけに、素人道具を使って手作業でするにはかなりの重労働だし、この作業をボランティアでとお願いするにはちょっと度がすぎると、こころの中で「みんなありがとう、ありがとう、どうぞご安全で!」と唱えながらの時間となった。
結局、作業を終了したのは4時半頃、さわやかではあるがくたくたになっていた。
やはり、こういうこと、いくら借り受けているからと言っても、管理や整備については地主さんである明石市に大切に管理する気持ちを持ってもらいたいと思う。明石市民の大切な財産ですよね?と、思う。
いつも、ここで活動するたび、例え今回のような重労働であっても、とても居心地がよく、何をするでなくてももう少し居たいなと思う場所だけに、本当に大切にしたいとこころから思うのと同時に、今回有志で参加してもらったみなさんに怪我やへびに噛まれるや虫刺されなど、何もトラブルがなかったこと、みんなが楽しんで作業してくれたこと、ほんと協力者に恵まれているからできることであって、普通ではないことをつくづく感謝して作業を終えた。
これで安心して秋に予定しているイベントを楽しみに迎えることができそうです。
10/15には簡易の穴トイレやイベントで使う竹を切るなどの準備作業を予定。
casaそら なかのあいこ