台風9号が残した風が前日まで吹き荒れ、海神の名を持つ次の台風10号がひたひたと日本に近づくなか、はてさて、お天気どうかな?
直前、参加希望の連絡メールで「お天気悪いみたいですけど…」としんぱいされている方に、わたしときたら「お天気は子どもたちのやる気に反映してますから、結構いいはず…」的な返信。
というのも先月8月は、真夏すぎて子どもたちを制御できないかもしれないからと、一回休み、7月のゴミコロはというと、朝目を覚ますと同時にパラパラ雨が降りだして、あれっ⁈っとおもっている間にやんでしまった。
「うむむぅ〜、どうするかな?」と判断つきかねていたところ、ふと、あることに気づく。このタイミング、コロナ休みから学校再開したところで、子どもたち新生活におつかれなんじゃない?
ひろちゃん家からの連絡によると「あお、新生活で疲れてあんまり行きたくないみたい…」
子どもさま方のご都合、めっちゃお天気に反映するのね…と実感する瞬間だった。
ゴミコロはおやすみすることにしたものの、この日は、のも爺から差し入れてもらった超大玉すいか(13キロ)をおやつに食べるのも、もひとつの目玉だったので、急遽「うちでスイカパーティをしようか」ってことにしたらみんなわらわら集まってきた。
結局、みんなはみんなに会いたいんだね…
大きなすいかは一瞬でみんなのお腹に収まり、お庭でしばらくあそんで、この日はお開きに。
お近所さんの寄り合いだから、簡単でいい。
さて、話しを9月に戻して。
朝起きて、窓の外が真っ青なのを確認。
完全なる秋晴れ(じめっと暑いけど…)。
風もないし、さて、張り切ってゴミコロるぞー
今回のゴミコロリ、前日に江井ヶ島に命からがら流れ着いた海がめさんのことを絡めてfacebookに投稿したこともあり、やよいちゃんや晴美さん親子、7月にわたしたちがさっさとスイカパーティに切り替えたのに気づかず、ひとりゴミコロっていたえいちゃんとそのお友だち親子、さらに最近みんな食堂に参加してくれるようになった山手小の女の子たちの家族、あとは、まるちゃんと一緒に活動しているCB(コネクトバード、通称キュートボーイズ)の中島くんが新たに参加してくれ、常連メンバーを合わせて総勢なんと30人!
10月、11月のあそびキャンプに向けて、いよいよ、いいゴミを貯めていかないといけない時期にきているのだけど、先般より、ゴミの枯渇が我ら18支部の深刻な問題。
おりしも台風9号の影響で、もしかしていいゴミあがってるんじゃない?とわくわくしながら浜を見回してみるが、まぁ、なんというか、穏やかで。
とにかく、みんなに「どうか、ゴミラ用のいいゴミ、今回は大きいのも必要だから、いいゴミ見つけたら、捨てんといてなぁ〜」と、お願いをしたら、それぞれ、道具をもって四方八方へと散らばっていった。
そして、わたしはいつものように、お箸でつまめるカラフルなプラごみをちまちま集めて回る。
海も見ずに…
30分くらいすると、一番早い組がゴミ袋にカラフルなゴミを入れて戻ってきて「あいちゃんのゴミ分別して〜」と。
あいちゃんのゴミって…なぞのネーミングがついてる。
思えばゴミコロをはじめて2年弱、すっかりプラゴミの専門家みたいになってるのがちょっとおもしろくて、にやにや。
にやにやしながらゴミ袋に手を突っ込んで、めぼしいゴミを取り出してお宝袋に仕分けしていく。
仕分けしたゴミを見ながら、やよいちゃんがわたしを手伝おうと
「これ、ええんちゃうん?」と聞いてくれるけど
「んー?それはちょっと…」と言うと、別のなにかを取りだして
「じゃ、これは?」
「それは、まー、使えるかも…」といった具合。
「わからんわ〜」と、呆れ顔でやよいちゃんが言うので、
「えっ、なんで〜?でもわからへんかなぁ〜」
「じゃあ、これは?」と、レモンイエローのプラスチックゴミを取りだして言う。
「あ、それはいい…」
「やっぱり!わかってきた!」
「さすがやなぁ〜」
とほめると、やよいちゃん、嬉しそう。
褒められてる理由を冷静に考えると、若干びみょうな気がするものの、ひとは褒められるとなんでも嬉しくなってしまうものだし、理由はどうあれ、褒められたことをすなおに喜べることは、しあわせに生きるための秘訣だと思う。
まわりくどい言い方だけど、要するに、みんながしあわせになればいい!プロジェクト(そんなんあったっけ?)の発起人のわたしとしては、大満足なわけで…またもやにやにや。
はっ!またもやみんなの活動状況のチェックするの忘れてた…
ひろちゃんに各地に散らばったみなさんの様子を見てまわってーってお願いしたあと、わたしも西の突堤の上でゴミコロってるあお&ひなちゃんと、その手前にいる小1ガールズの様子を見にいくことに。
道すがら、それぞれおもいおもいの場所でコロ活中のみなさんを見て回ると…
近いところから、
まるちゃんとしんちゃん、しんちゃん、なにかを力説中。
振り返ると、かおピンクが本日の掘り出し物、BBQ用トングを見つけたって報告してくれる。
竹村家、ん?いつものように、穴ほりころり。
さえちゃん、ん?栓抜き?空から降ってきたのかもしれないね。
そんな何だかんだを振り切ってずんずん歩いていくと、小1ガールズがファンシーなゴミかごを手に近づいてきた。
「ちょっと見せてー」
すると、無言で腕をのばしてかごを前にだしてくれた。
ふむふむ。ちょいちょいテラコッタ片が入っているのだけど、なかなかいいじゃないか!
わたしの求めているところは、バッチリ理解してくれている模様。優秀優秀。
さらに進んでいったさきには、ベテラン2人組、ひな&あおコンビが楽しそうにゴミコロっている。安定のゴミコロっぷりに安心感を覚えるのはなぜかしら…笑
突堤を歩きながらチェックしておいたゴミたちをひなちゃんに取ってもらいつつ、出発ポイントに向かって移動を開始。
気になっているゴミを見ながら、子どもたちが、引っ張ったら取れるゴミ、頑張るだけ無駄なゴミを見分ける眼識を手に入れていることを密かに誇らしく思ったりしつつ、 時の流れをしみじみと感じたりして。
さて、スタート地点に戻ると、オトナのみんなはゴミコロ熱にはまり込んでいるようで、なかなか戻ってこない。
みんなの活動の様子を遠目に眺めていると、小さな手がわたしに向かって伸びてきて、集めてきたちいさな貝やら、さんごやらを見せてくれた。かわいい…
「わぁー!きれい」って言うと、さらに小さな手がポケットから白いドーナツみたいな貝殻をだして、自慢げに見せてくれる。
「いいの、ひろったね」と、言うと小さな手の主、ヨーさま、にっこり笑って
「これ、あげる!」
「えっ⁈どれ?」
「ぜんぶ!」
この気前のよさが、よーさま
「ありがとう」
そんなことをしていたら、ぞろぞろみんなが戻ってきた。
戻ってきたひろちゃんを見つけて
「見てみて〜!これもらってん!」て、見せると
「あー、わたしには見せただけで、くれへんかったでぇー!」
あれれ…
毎回、予想しない小さなドラマがあるのが楽しくて仕方ない。
ほっこりしながら、集合写真の準備をしていると、しんちゃんが海がめの看板に絡みついて変なポーズを取っていたり
横ではさとるがお宝のトングで顔をはさんでへんがおしてたり。
お茶の時間には、初参加の小1ガールズがおかし売り屋さんに変身しているし。
みんなほんと自由…
おとなも子どももみんな自分のまま、のびのびしていられたらいい。
そんなことを感じた9月のゴミコロリも笑いたっぷりに終了しました。