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12/1ゴミコロピクニック!

12/1ゴミコロピクニック!

12/1のゴミコロピクニックレポート

ゴミブルーがやってくる〜!!!
と、急に我に返ったのが3週間ほど前だったっけ…
呑気に構えていたら、ゴミブルーの中身に扮したひとから次々に連絡が入り
『本当に来てくれるんだ…ゴミブルー 』と、じわじわと実感が湧いてきたと同時に前回の江井ヶ島の海岸を思い出し
『ゴミブルーたちを満足させるゴミがなかったらどうしよう…』となどと心配したりして。

そんなこんながありながらも、超快晴の12月1日を迎え(お天気すらもあいこが怖くて予定変更するって、母に言われた)、わたしたちは8時にCasaそらに集合し、子どもたちとおにぎりを握ったり、卵焼きを用意したり、わくわくそわそわしながらその時を待つ。

10時半過ぎ、それぞれの車に乗り込んでそれぞれ移動を開始。
わたしは西明石駅でみずのせんせいを拾い、待ち合わせの八木遺跡公園へ。

と、なんとピンク色のスウィング号からなんとゴミブルーがはみ出しているではないか…
ゴミブルーたち、まさか京都からその出で立ちで?



本気度に身震いしながら近づいてみるが、ゴミブルーを乗せたピンクのバンは目の前をすり抜けていってしまった。そのあとには、冷静なままのひまちゃんとあおちゃんがいて、荷物を管理してくれていた。



わたしも車から荷物を下ろし、駐車場へと向かうとわらわらとゴミブルーたち独特の存在感で駐車場を今までにないような世界へと変容させているではないか…
 

さっきあの場で感じた疑問『あれ?もしかして京都からその出で立ちできたの?』と早速ガマンする気もなく聞いてみたら『子ども喜ぶと思って近くのコンビニ(駐車場)で着替えてきてん』と。

が、横にいたひろちゃん『でもうちの子どもたちゴミブルー見た途端、『こわいー』って逃げて行ってん…笑』…うちのお子さまたちらしい。



そんなこと話しながらわらわら歩いていると、八木会館横の空き地で花を植えていたおばちゃんたちに見つかり『おぉー』と言う声が上がるやいなや、ゴミブルーたちがすかさず名刺を渡し始めた。



おばちゃんたち(きっと誰だかわかってないけど)にこにこしながら、『海岸掃除してくれるんか、がんばってやー』と。

そのやりとりにしんみりしながら木ノ戸ブルーが『やっぱり関西はええなぁー』とぽつり。
この間の吉祥寺、めっちゃ淋しかったらしい。

そんなこんなして公園に行くと今度は子どもたちが群がってきた。



ここでも名刺を渡し仲間を増やしていく。
すごい現代のギブミーチョコ!営業。

子どもたちに混ざってみずのせんせいが木ノ戸ブルーに『あ、ぼくにも頂戴…』と言うと、木ノ戸ブルー『えっ⁈先生もってるでしょ?』
『新しい名刺じゃない?頂戴よー』的なやりとりをしている。

そんなちっぽけな面があるのもまた人間味があっていいなと思いつつ、群がってくる子どもの多さにゴミブルーたちの威力を感じまくりながら、ようやく浜辺へとたどり着いたのはゴミコロ開始予定の11時半。



そうか、かれらはこういう事態をも想定して時間設定していたのかと、集合からゴミコロ開始までの空白の30分に妙に納得してしまったりして。

浜に降りて海を見渡していると
『めっちゃ地元の海とそっくりやねん』
と、懐かしそうに木ノ戸ブルーがつぶやく。



木ノ戸ブルーの故郷…
これ以上は詮索を控えておこうと思う。

そしてここもまたパッと見、ゴミが見えない。が、足元の草の生え際をよく見ると次々と小さな発泡スチロールが見えてくる。

浜もさることながら、東西にある突堤には大小さまざまなゴミがあるだろう旨を伝えると、みんな意気揚々、トングやらビニール袋を手に思い思いの場所へと散らばっていった。

さて…10分ほどするとそれぞれ、活動目的に応じた場所を見つけだいたい固定化するのが通常。

そして今回もその兆候どうりにみんな思い思いの場所でコロっている様子なのを見てひと安心しつつ、今回単独参加のヨーさまの行動が気になってキョロキョロしてみると、遠く集合場所から西の突堤の先端に…
あ!さすが…木ノ戸ブルーと絡み合いながら活動している模様。



と言う訳で、かれらのいる西の突堤の先端を目指しつつ、途中で活動している沼田ブルーやゆう様ブルーの様子を見ながら進んでいく方針で、浜を足ばやに、途中のゴミは拾いつつ、はやる気持ちをなだめなだめ移動。
 

近づいていくにつれ、なんだか不思議な違和感。
なんかさ、必要以上に岩に這いつくばってないかい?



ってか、足がね、足が必要以上に上を向いていないかい?

もしかしたら効率的に影響があるのかもしれない…と思いつつ、息を潜めて近づいてみると『うううんーううんー』と悩ましげな喘ぎ声が、足元から聞こえてくるではないか。

『うううーん』の声の出元を注意深く観察してみると、沼田ブルーにたどり着いた。

思わず『あの…足上げるのって何か意味あるん?』と聞いてみるが、答えはなく、ひとり言のように『京都コロリの経験が全く活かせへん…』とまたまた悩ましいお言葉。
京都コロリでの経験って⁈と、思ったがここはぐっと抑えて、言葉を飲み込んだ。

ゴミブルーたちは浜辺のゴミには見向きすることなく、ただひたすら岩場の隙間に腕を突っ込み、手に触った何かをひたすら引っ張り、そして引きちぎる…と、言うワイルドな手法で活動を続けていた。



ほり当てたゴミはぽいぽい岩に置いていかれる。『ん?…』あたりを見回すと、ゴミブルーたち誰もビニール持ってない…。



仕方ないのでわたしはそそくさと集合場所に戻りてあたり次第のビニール袋を持ってまた、突堤に向かって歩いていく。

そして再び、這いつくばった人たちが違和感たっぷりに足を上げている不思議な光景を見てしまい、にやにやしながら彼らに合流したのである。



そして改めて、この位の割合でゴミブルーがいると、なんかゴミブルーがいるのが当然のことに思えて来て、きっと次のゴミコロリにゴミブルーがいないと無性に寂しいと感じたりするのかもしれないなどと考えたり。

『はっ!忘れてた!』ヨー様の様子、見に行かなきゃ。
と、相変わらずヘンテコなポーズで活動を続けている沼田ブルーを放置して、突堤の先端へ急ぐ。

行ってみると、そこには予想だにしないアットホームな空気感が漂い、ヨー様と木ノ戸ブルーがグッドコンビネーションで活動していたのである。



小さな頭をほぼほぼすべて隙間に突っ込んでは、奥の方で寛いでいるゴミを発見しては『ねーねーゴミブルー、こっちひっぱってー』とか『これ取ってー』とか、木ノ戸ブルーを手なずけているではないか!

しかしながら、昨今の一見綺麗に見える海岸清掃事情からすると、表面的なゴミはなくなり、岩の奥底にしぶとい奴らが潜んでいることをこのふたりはすでに発見していて。



ヨー様はウンウン言いながら、岩の奥、地底から生えているかのようにすら思えるビニール紐やなんかを引っ張りだそうとしている。

が、そうそう動くものではなく、でも意地になり始めた彼は、ゴミブルーが『あとは僕が引き受ける!』と言うのも聞かず、『ねーねー、ゴミブルー、その手袋かしてー』と、ゴミブルー『いやいや、これは僕の皮膚やから貸されへんねん』と。

それまで穴に頭を突っ込んでいたヨー様、パッと向きを変え、隙のない動きでゴミブルーの青い手からその皮膚を剥ぎ取ろうとするではないか。

一瞬、隙間から人間っぽい皮膚が露わになる。
『やっぱり、人間やん』
『いやいやこれは人間に化けられるようにしてあるねん』

そもそもゴミブルーの設定が疑問ではあるが…人間じゃないらしい。
って、小さな攻防戦が繰り広げらる横で、手漕ぎボートが突堤に追突してきたりしたこともあり、なんかどさくさ紛れでこのやり取りはうやむやになった。



と、ひと安心しかけたところで、ヨー様が
『おっちゃん、トングかしてー』

え、おっちゃんって…一瞬でゴミブルーからおっちゃんに格下げされてるじゃないか!

ところが、木ノ戸ブルーは全く動じることなく、ゴミと岩場の関係についての考察をまとめている。

『いやな、きっとこの岩のしたにおっさんがおってな…ゴミを下から岩にねじ込んでるんやと思うわ。ゴミによってはしたからひっぱってるんや。そうとしか考えられへん!』とか、なんとか。

全く、おとなもこどもも…

そんなことしていたら、沼田ブルーもやってきて
『いやー京都の経験がまったく通用せえへんわー』
よっぽどの屈辱感だったようで…また、言ってる。

さっきからもくもくと活動を続けていたヨー様が『あ!なんかフィギュアがある』と、岩の間に横から手をいれ、沼田ブルーに協力を要請し、ごそごそごそごそ。

そこにサトル登場、流石の臭覚、お宝の匂いを嗅ぎつけたのか。



ヨー様があれやこれ二年生とは思えない冷静な判断を基にした試作を打ち出し、着々と目標物へと突き進む横で、サトルはヨー様の発言のあいだあいだに『それ、ぼくが持って帰る〜』といつものジャイアン発言を繰り返している、が、誰も聞いてなどいない。

目標物の手前には、空き缶やらペットボトル、梱包紐などなど、それも『おっちゃんがしたでぎゅっと握りしめているに違いない…』と確信できるような屈強な奴らがひしめき、岩を動かし動かし、ひとつずつ回収し攻め込んでいく。



そしてついに…その時が来た!

『はーはー、取れたぁあああ!』ヨー様の雄叫びと同時に『ぼくそれ持って帰るぅううう!』とサトル。



なんかよう分からんけど、とりあえずカッコいいマジンガーZみたいなフィギアがヨー様の手で厳かに取り出され、一同『おおお〜!』となり、満足げなヨー様の顔を見たわたしも深い満足感に包まれた。



さて、今日一番のお宝も取れたし…今日のゴミコロはこれにて終了。

あ、そう言えば、木ノ戸ブルーもあの夏限定発売的な発泡酒の缶を今日の目玉として収集していました。

みんなそれぞれ、楽しかったひとときを胸に、集合場所に戻り、揃ったところで記念撮影をしたら、お楽しみのおにぎりランチタイムに。

朝から緑ヶ丘ガールズが握ってくれたおにぎりは、大きさも形もいろいろ。



無機質なコンテナに並んでる感じがなんとも『casaそら』ならではで楽しげ。
おにぎりを見た途端、ゴミブルーたちの士気が上がったのがじわっと伝わってきた。

海辺のおにぎり…ルン。

そう言えば、ゴミブルーたちどうやって食べるのか、ってか、そもそも食事する設定ってあるの?と言う疑問については『ちゃんと、人間たちの食べ物を食べられる仕様になってんねん』と言う。

そんなことはまあいい、みんなでいただきまーす。



おにぎりを頬張りながらも、沼田ブルーがブルブル、情けない感じでプルプル…し続けているのがみんな気になって仕方ない。



『もしかしてその下は生沼田?』と思い切って聞いてみる。
『いや、1枚着てます…』
ぷぷぷっ、またもや設定不明の発言。

誘発しておきながら、笑うわたしもわたしやけど。

そのやり取りを注意深く観察していた優しーい近藤パパ『僕のベストかそか?』とすかさず脱いで、沼田ブルーに渡すと沼田ブルー嬉しそうに着る。



するとどうだろう、早速にこにこ(ゴミブルーに表情はありません)して、さっきまでの猫背が嘘のようにぴんとしているではないか。
今日はお天気でほんとよかった。


さて、午後の部。

何して遊ぼうか?と、みずのせんせいと話したりしてるけど、子どももゴミブルーたちも海にぎりぎり入るかどうかのところで石投げしたり、なんかしらして結構盛り上がっている。



たっぷりお日さまが降りそそぐ快晴とは言え、風はけっこうふいていて、このままここで遊ぶには少し寒いし、とりあえずうえの公園に移動してから考えようか…と言うことになり、みんなでぞろぞろとろとろ移動。



なんだろう、この息のあったゆったり具合。

ゴミブルーたちは移動中にも通りすがりの子どもたちに大人気で、都度立ち止まっては名刺をあげて親交を深めている。

ようやく公園にたどり着いたところでまた子どもたちに取り囲まれ、また名刺攻撃。

子どもたちとの交流が一段落したところで、なぜだか分からないが、わたしたちの集合意識が公園の向こう側にある健康足裏刺激遊具に興味が集中し、そのまま一直線、一丸となって健康足裏刺激遊具へと移動。



そしてなぜか『チャミちゃん絶対いたいやろ、歩いてみて〜』的なことになり、チャミブルーが一番に足裏刺激道に足を踏み入れることとなったのである。



が、チャミちゃんときたら、本気で恐ろしく痛かったようで(よっぽどどこか悪いところがあるらしい…笑)嘘みたいに足が進まず、それを見た他のみんなは自分の具合を試したくなり、次々足裏刺激道に踏み込んで行った。

するとどうだろう…可愛そうなほど痛がっているチャミちゃんをみんなが次々追い越して行く事態となり、チャミちゃんは手すりにすがるようにしながら、どんどん遅れをとっていくのだが、悔しがるわけでもなく、ただひたすら痛がっているのがちょっと可愛くて 。



そんなこんなをしているうち、みずのせんせいがタイムを計測すると言う新技を編み出したので、またみんなで次々とタイムを競いあったりして、全く意味のないステキな時間が淡々と過ぎていったのである。



そんな『おとなの遊び』を堪能している間に、いつのまにか子どもたちはジャングルジムにゴミブルーの一部を率いて移動していて、さらには鬼ごっこに展開して、そしてどうやらその鬼ごっこの間に他の子どもたちとも交流していたようで、公園の向こうの方から『ゴミブルー』って言う声が聞こえてきて、半日足らずのうちにゴミブルーが地域に定着しているのを感じる。






木ノ戸ブルーが戻ってきたので『まるで明石に住んでるみたいやん』と言うと『えっ!そうやでー明石に住んでんねん』と木ノ戸ブルー『えっ?そうなん?』『笑…そうやで。ケーブルテレビに出てるかも知れへんで』『えへへへ』などと言うやり取り。

ほんま、関西はええなぁ〜、みんなノリがよくて。

結局1時間ほどみんなでころころよく笑いながらあそんで、その間にチャミブルーの切ない過去のお話しを聞かせてもらって。

みんなちがって、みんないい…を実感する穏やかな時間となりました。



京都からやってきてくれたスゥイングのみなさん、みずのせんせい、そしてcasaそらのみんな、いつもほんとに楽しい時間をありがとう。

また来年もあれやこれ、ご一緒しましょうね。

最後にこのレポート、なかなか書けずに随分時間が経ってしまいました。あの時の興奮が少し薄れてしまった感がありますが、お楽しみいただけたら幸いです。

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