ゴミコロリのあとは、casa そらに移動して、第2部 フィリップ&久美子さんの環境にまつわるお話し会を開催しました。
カナダの西部、バンクーバー島のユークルエレット(Ucluelet)水族館を立ち上げたおふたり。研究家ではないとは言え、水族館で研究するための海の生き物を集めるダイバーのフィリップさんは海の中のことを中心に、またエコツアーなども企画しているおふたりならではの視点でカナダでの環境の取り組みなどについてお話ししてくれました。
印象的な話題が盛りだくさんだったのですが、ユークルエレット水族館の循環システムは魅力的で、海水のみならず館内に住む生き物も3月に集めて12月に海に還すという優しさ。
3月に生き物を集める時も、12月に還す時も、スタッフ、ボランティア、子どもたちが参加して行われるって、楽しそうです。
とは言え、集める時は海の中からがほとんどなので、プロのダイバーが海に潜って集めてくるケースがほとんどらしいのですが。
栄養豊富なユークルエレットの海、夏場だとプランクトンがいっぱいで足ひれが見えないほどだよって、話しの流れから足の長さが10mにもなる、パシフィック ジャイアン タコの話に展開していきます。
そんな大きなタコがいるってわくわくしますが、桁違いすぎて子どもたちはポカーンとしていましたが、そんな大きなタコをどうやつかまえるの?と、興味深々です。
明石のタコと随分違うなぁと思っていましたが、海はひとつ、ちゃんとつながっているのです。と言うのも東北の震災の時に流れだしたいろいろなものが、4年の時を経てユークルエレットの海に辿りついているのですから。
つまりね、明石の海に住む魚やエビが小さなプラスチックを食べていたら、その小さなお魚を食べる少し大きな魚がいて、またその魚を食べる大きな魚がいて、マグロなど大きな魚は大きな海を泳いで行くので、体内に分解されないプラスチックを温存したまま思いもよらないほど遠く、地球の反対側の海にだって辿りついてしまうことになるのかもしれないのだと、今さらながらハッとしたりして。
また、海流に乗った自然に還ることのないプラスチックはぐるぐると回るうちに大きなジャイヤーと呼ばれる塊になり世界の海の五箇所に存在しているそうで、その規模たるや、アラスカ州に匹敵するというから途方もない話しです。
溶け出したプラスチックはドロドロとした石油のようなものになり、次々とゴミを吸い込んで成長していくのだろうか…
あゝなんとかしなきゃ!
今回、おふたりの帰国までにと急遽設定したタイミングでなかなか都合がつかない方が多かったのですが、明石にいながら、カナダの海のこと地球全体のことに想いを馳せる本当にいい機会になったなぁと。
あらためてプラスチック製品を使わないように生活を見直すこと、今なら出来ること沢山あるなぁ…それはそれでわくわく取り組めそうなことだと思ったりして、焦らず急ぎながら、地球に子どもたちに優しい生き方をさがしていこうと改めて決意しました。
想いをひとつにしたら草の根でカナダとも繋がっちゃった!
みんなでお魚さんや海の住人に逢いにカナダに行く話しも浮上してまーす!
あ、あと、明石にも地海と往き来できる水族館できたらいいのになぁって、妄想膨らんでいます。
すてきなおふたり来てくれて、ありがとう。
繋いでくれたひろちゃん、ありがとう。
参加してくれたみなさん、ありがとう。
おにぎり握ってくれたやこちゃん、ありがとう。