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2020年5月のゴミコロリ報告

2020年5月のゴミコロリ報告

先週から何度も何度も週間予報をチェックして、ため息をつくことが多かった日曜日のお天気。
木曜日のcasa そらフィールドにやってきたしんちゃん、コロちゃん騒ぎでいろんなお楽しみをガマン、ガマンの日々が続いているうえに、絶対外せないゴミコロリ日曜日の天気予報が“嵐!”って。

『ぶふうううー』って、激しい気を放ちまくるしんちゃんに
『たぶん曇りやで…(いつものように何の根拠もないけど)』と、なだめたりして。

そんなことがあって、内心どきどきしながら迎えた土曜日(風がピューピュー吹き、曇り空のうえ、ちょっと雨ふったりの日)の予報によると、雨の可能性が半々。
そんな状況下ではあるもののなんとなく午前中は曇り?の予感。

夜のうちにじゃーじゃー雨降ったらそれはそれで中止にしようと言いながら、ちょうどいいんじゃんってことで、最終決定を翌朝送りにして、おかげで眠れない夜を過ごしたりして。

そして朝、ざーざー雨音とともに目覚めると思っていたわたしの拍子抜け感と言ったら…笑笑
窓の外はグレーの雲が重く重くかかって今にも雨が降りそうな曇り空。

『むむむ…どうかな?』

天気予報はゴミコロ時間にはちょうど雨がふりそうな雰囲気で、雨雲レーダーを見ると10時ごろには雨雲がちょうど海岸のうえにかかってるし、はあああ〜難しい。

でも、まあ、雨降ってないし、途中で雨降ったら、公園とか道とかでゴミコロればいいかってことにして決行の方向で行ってみようかって、運営メンバーに伝えると、ひろちゃんから『それがいい、昨日子どもたちにゴミコロ誘ったら、みんなふたつ返事で「行くっ!」って来たよ〜』との返信。

準備しながらも、風がかなり激しく吹き荒れているし、ほんとどうなることうやら。

ところがどうだろう、家の外に出てみるとさっきまでの暴風がうそみたいに静か…『?』

さらに海辺についてさらに
『…ん?』

完全に凪いでるし、空には少し晴れ間すら見えたりして。

もしかして…さっきの強風が雨雲を動かした⁈
ってか、あの強風は、みんなの執念が生みだしたのか…笑笑。

さらに、重い曇り空はいい感じに“ヒトバライ”効果をうみ、三密どころかほぼほぼ“誰もいない海〜♪”と、こころ晴れやかに無事ゴミコロがスタートしたのでした。

前置きが長くなりましたが…
そんな考察をしている間にすでにまわりに子どもたちの姿はなく、西の突堤の黒い影が楽しそうな気を目一杯放っていることがわたしを嬉しくさせてくれるから、不思議だ。



ふと見ると、今回ついに参加してくれた、さえちゃん(2歳)親子がみんなより近くでゴミコロってくれているので、近づいて行くと、わたしに気づいたさえちゃん『あいちゃぁぁああ〜ん!』とこっちに向かって走ってくるではないか。



『さえちゃぁああああ〜ん!』とわたしも走っていき、がしっと“ハグ”
『はっ!三密…』

きょろきょろ…誰も見てない、気づいてない。

不思議だけど、近づくな、触るなって言われると、普段よりみんなの距離が近くなってる気がしてならない。日本人はみんなもっと距離があった気がしていたのに。

さえちゃん、ゴミコロる気があるのかないのか、よくわからないけど、とことこ走ってスタート地点に戻ってしまった。

すると海の方から奇妙なカタチのものを持って得意げにやってくるチビすけふたり組が…
『便器見つけたでぇぇ〜』



まじか…便器ってか、便座だけどね。

どう言うヒストリーがあって、便座が海に流れてくるのか。
なぞはなぞのままにしておいた方がいいこともある…

報告したら満足したチビすけふたりは、さっさと走って行ってしまった。

今度はスタート地点に戻ってしまったさえちゃんを見ていると、向こうから新一年生のかぢゅまぁ〜(最近、蝶々を追いかけるのがはやっている)が走ってきて身長より随分高い堤防に登って、とことこ歩きだした。

あれれ、どうする?と、しばらく見ていると案外遠くまで行って、すくっと向きを変えて戻ってきた。なかなかなオトナの判断できたね…笑



と、小さなわんぱくふたりにうつつを抜かしていると、みんなは浜に戻って来た、けど、よーさま&ゆーさまコンビの影だけが突堤に残ったので、ちょっと様子を見に行ってみようと移動。

近づいてみると、さっきまで見えなかったけど瀧パパとのぶくんがコンビ(のように見えた)で石の上に張り付いていた。



少し観察していると『!』

なぜかしらひとは腕を岩の隙間に突っ込むと目をつむってしまう…
という現象に気づいてしまう。

そしてその現象を起こしている瀧パパに近づいてわたしは聞いてみることに。



『なんで隙間に手を突っ込んだら、目つぶってしまうん?』

『そう言えば、そうか…自然、指先の目に集中してしまうんやろな』
と、見た目の滑稽さの割になんかカッコいい答えが。

そんなやり取りをしている横でさっきまでコンビ組んでると思われたのぶくんは、そんなことはまったく意識していなかったようでマイペースにゴミコロっている。



みんなで活動していてもいつのまにか自分の世界にどっぷりハマれるのが、海のゴミコロの醍醐味なので、邪魔しないようにと、オトナふたりは置いておいて…チビ男子ふたり組に近づいてみる。



『そう言えば、今日は草太どうしたん?』
『今日は宿題してんねん』
『えっ⁈てか、ヨウスケは?』
『ぼくは昨日やってん』
『ほんまに?』
『うん』
怪しいけど…

『明日、草太兄ちゃんの誕生日やねんで』
『ふうううん、そうなんや』

『今日は母の日やろ、やこちゃんにありがとう言うたん?』
げっ、何この展開…わたしは母の日なんてしたことない。

『ぼくらは、今日はお寿司やで。ケーキも食べるねん』と、鼻を膨らませている。

じつは、よーさまたちのかあちゃん、3月から療養生活になっていて、子どもたちはみんなそれぞれ目一杯のこころを注いでいるのを知っている。
わたしは、よーさまの言葉の裏にあるかあちゃんへの想いを感じて、すこし切なくなる。
かあちゃん、みんな応援してるからね!

そう言えばよーさま、朝イチ、車から降りてくるなり、不審者コスプレで笑わせてくれた。



ゆる〜いけど、出口の見えないロックダウン生活でちょっと息苦しくなっていた時だけに、よーさまの天然のサービス精神にふわっとこころがゆるんだことを思い出した。

ふと足元から目をあげて、ひとつ東の突堤に目をやると、小さくみんなが見える。
きらきらと楽しげなひかりを放って、小さくなったり大きくなったり。

相変わらずどんよりの曇り空のしたでのゴミコロだったはずなんだけど、あとになって思い返してみると心地よいひかりにあふれた晴れの日の印象しかない。
要するに、ものごとの見え方って、こころがどう受け取っているかなんだろうな…

いつもながら子どもたちの弾けるエネルギーに引っ張ってもらうカタチで、わたしたちオトナは元気を受け取り、“楽しかったなぁ〜”などとにやにやしながら、日常に戻っていく。

1時間たっぷりゴミコロってもみんな去りがたいようで、なかなか戻ってこない。
やっと揃ったと思ったらのぶくんとひろちゃんが“パ◯プリカ”を歌って踊りだした。



が、だれもちゃんと歌えないし踊れない…

ちゃんとできることはこの世界においてはどうでもいいことなので、テキトーに歌って踊ってけらけら笑ったあと、持って行ったおやつ、片っ端から食べてお茶をのんで、だらだら。




子どもたちはどうも成り立ってないようにしか見えない鬼ごっこして走り回っているようないないような。

なんかね、こういうゆるさに漂う感じ、“コロちゃん”がもたらしてくれた大切な気づきなんだろうなって思う。
日本のみなさーん、も少しゆるんでも、全然だいじょうぶだよー!

だって、地球はきれいなひかりの中で今日も昨日も変わらず回っているんだもの。
そして海は相変わらずきれいで、気持ちいい。

そして、今日ものぶくんだけがきれいな“アベノマスク”をしていました。



そして、のぶくんに“アベノマスク”について質問するとやたらとウケるのが面白くて、別れの挨拶が“アベノマスク”の話題ってふしぎな現象がわたしたちの間でおきているのも、ご時世ですね。

そんなこんなで“コロちゃん”との調和路線を探りながらの5月のゴミコロリも無事終了しました。

 

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